Twitterを閉じてTwitterを開く話
導入
楽しい楽しいTwitter。気をぬいていると休日まるごと潰れていてもおかしくないブラックホール。
そんなTwitterだが、このような現象が存在する。一通りタイムラインを見終わったので一旦Twitterを閉じる。そして、無意識のうちに数秒前に閉じたばかりのTwitterを開く。
現代人なら誰もが一度は経験しているであろうこの現象。通常「Twitter中毒」のように病気の一種であると捉えられるものであるが、今回は病気とは違った視点からこの現象を捉えられないか検討していく。
一体、この現象の正体とはなんなのか。
仮説①気になる
閉じたはいいものの、やはり気になる……。つい先ほどまで目の前にあった世界が失われてしまった……。悲しい、悲しい……。自分が見ていない間に面白い話が出ていたら嫌だな……。
Twitterを閉じることによって上記のような心理状態に陥ってしまう人もいるだろう。この場合、残念ながら検討の余地なく病気の一種であると言っていいだろう。
「自分が見ていない間に」の思考が特に危険である。この思考を強く持つ人は、このなんとも言えない不安感から逃れられることはない。どんな話題にもすぐさまとびつけるように監視を続けるしかなくなってしまう。Twitter中毒者の完成である。
仮説②開けば楽しいTwitter
オペラント条件づけというものがある。ある行動に対して報酬を与え、その行動を強化するというものだ。要はパチンコやガチャがやめられないということ。
この考えは今回の現象にも応用できる。「Twitterを開く」という行動に対し「楽しい!」という報酬が得られる。これを学習したTwitterユーザーは報酬を求めてTwitterを開く。どんどん開く。そして報酬を得る。
この場合、「Twitterを開く」という行動そのものが目的となっており、TLその他はそっちのけである可能性がある。その意味でTwitter中毒ではないが、開くだけで楽しい分中毒者よりもタチが悪いかもしれない。
しかし、この場合は割と簡単な解決法が存在する。Twitterを開かないように条件づけをしてやればいいのだ。現在はTwitterを開くことが楽しいのだから、Twitterを開いても楽しくない状況を作り出せば良い。
例えば、自分と趣味の全く合わない人間をフォローしまくってみる。するとTwitterを開いても広がっている世界は興味のないつまらない世界。この状態でTwitterを繰り返し開いていると、だんだんと「Twitter=面白くない」と学習をしていく。そして最終的にTwitterを開く機会が減っていくという寸法である。
仮説③クセ
上2つと比べると急にインパクトがなくなった感じがあるが、個人的にはこれが一番この現象の本質に近いと感じている。
TwitterというアプリはLINEやInstagramと同様、私たちの日常生活にかなり密着しているアプリである。生活との距離が近いということは、言い方を変えると起動回数が多いということである。
繰り返される日常生活の中で体が覚えてしまったのだろうか。アイコンを見ると、指が吸い込まれ……。
この場合幸いなのは、Twitterを開いたことに特に意味がないというところだろうか。クセとして開いているだけなので、前髪をいじるのと同様、無意味無意識の行動であるのだ。
要は、Twitterに用がないのに開いてしまっている。この場合、人は「なんでまた開いたんだ」と自分自身に呆れすぐさまTwitterを閉じ直すだろう。
まとめ
というわけで、今回の検討ではクセの場合においてのみ「Twitterを閉じてまた開く」行動は病気ではないということができそうだと判明した。病気の一部とは違った側面から捉えるという目標は達成できたのではないだろうか。
しかし気をつけてほしい。クセで開いたとしても、「Twitter閉じた瞬間また開いたわw」などとツイートをする人はすでに病気である可能性が高い……。
電車で財布を落とした話(戻ってきた!)
題名の通りだが、電車で財布を落とした(忘れた)。カバンの中に入れていたが降りるタイミングで落としたらしい。
落としたこと自体にはすぐに気づいたので「急いで戻れ!」と振り返ったものの既に扉は閉まっており、電車は間もなく次の駅へと向け走り出した。
しまった……。現金こそ全然入っていないが学生証や保険証が……。
急いで駅員に申し出ると駅長室へと案内された。
そこで私が聞かれたことは以下の通りである。
①落し物の特徴
一番大事なこと。財布の色や形、中身についてなるべく詳しくお話しした。
②乗っていた電車と座っていた位置
他の駅と連携するためだろう。これがわかっていれば探しやすい。
③名前と連絡先
ここまで聞くと駅長さんは「では手配しておきます」と。とりあえず家に帰って連絡待ち(モバイルSuicaバンザイ!)。
スマホいじりつつゴロゴロしていると電話がかかってきた。
「もしもし、お忘れの財布ですが、○○駅で保管しているとのことです」
「本当ですか!」
「現金が入っていますので、こちらに取り寄せることができません。ご自身で○○駅まで向かってもらうことになるのですが、今日行かれますか?」
「はい、今から向かいます!」
財布は見つかったし、中身もなんとか無事らしい。身分を証明できるものが全て財布の中にあるということで、電話番号で確認するとのこと。
財布が保管されている駅は家から電車で1時間ほどのところ。1600円と痛い出費だが、諸々の再発行とかを考えると全然安い。
件の駅に到着しこれまた駅長室へ行き「落し物の受け取りなんですけど」と一言。落としたものと名前を言うと……出てきた! 私の財布!
電話番号と中の学生証で本人確認をし、受け取りのサインを書いて、一件落着。
落とした財布がそっくりそのまま返ってきた。日本はとんでもない国だ。